マナー講師らしくない私がマナー講師になった縁

現在、私はビジネスマナー講師を務めています。

なぜマナー講師になろうと思ったのですか?

時々、このように質問されることがあります。

実のところ、私のキャリアプランの中に「マナー講師」は入っていませんでした。

誤解のないように添えますが、決して無計画でこの道に進んだのではありません(^^;)

そこを目指したのではなく、キャリアを紡いだ先に見えたのがマナー講師だった、ということです。

しかし過去を棚卸ししてみると、「マナー」と非常に縁深い人生だったとわかりました。

マナーの礎

礼儀作法というかたちでマナーに出合ったのは、物心ついたときに始まった両親からの躾でした。

当時は礼儀や常識に厳しい時代。

家庭でマナーを躾けられることは、特別ではなくむしろ「当たり前」という認識でした。

厳格な父からは、身だしなみや姿勢、立ち居振る舞いなど、「女性としての在り方」を教えられました。

母からは、他人と関わるうえで大切になる「心のもち方」を学びました。

敬語との出会い

マナーの素地は、生まれ育った環境で作られました。

そこに運命的な出逢いが訪れます。

小学5.6年の担任で50代の女性。

国語が専門のため、言葉遣いにはとても厳しい先生でした。

進級してすぐクラス全員に正しい敬語の指導がはじまります。

忘れもしない、私が初めて注意を受けたのは、「先生が言った」と「お母さんが・・・」でした。

目上の方は「言った」ではなく「おっしゃった」ですよ。
自分の家族は「お母さん」ではなく「母」といいましょう。

言い方にそんな区別があるのだと、とても驚いたことを覚えています。

愛あるスパルタ(?)のお蔭で、尊敬語と謙譲語の使い分けは小学生で難なくできるようになりました。

仕事でいかす

12歳までの間に培ったこれらのスキルは、社会に出て大いに役立ちました。

新卒社員が苦手とする、来客応対や電話応対。

言葉遣いも立ち居振る舞いも、基本は身体に染みついていたため、緊張せず自然に対応できました。

それによって、お客様や社内の方に喜んでいただけることが、何よりうれしかったです。

キャリアを重ねるうち、マナーを活かす場面が拡がり、被雇用でのお仕事は役員秘書が最後でした。

そして2009年、接遇講師として独り立ちしたのです。

導かれた人生

育った環境でマナースキルを開発され、仕事でさらに磨いた末、専門家として独立。

私のキャリアには、ずっと「マナー」という軸がありました。

そこから、コミュニケーションやキャリアデザインへ派生し、3つを柱として現在に至ります。

他者と心地よい関係を築きながら、自分らしく生きる

そのお手伝いをするのが、私の務めだと思っています。

マナーを極めることは、ここにたどり着くために必要なプロセスだったのかもしれません。

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エッセンシャルサポート代表

【研修講師・キャリアコンサルタント】民間企業における役員秘書を経て2010年に独立。現在は企業や公的機関、教育機関にて従事。専門はビジネスマナー、コミュニケーション、キャリアデザイン。