コミュニケーションが苦手な人へ伝えたいこと

人との関わりにおいて、コミュニケーションは不可欠です。

また、社会人に求められる要素として、「コミュニケーション能力」は、毎年上位に挙がっています。

社会からの表立った要請が、さらにプレッシャーを与えたのかもしれませんね。

コミュニケーションに苦手意識をもつ方が、多いように思います。

このような時、皆さんは真っ先に何を考えるでしょうか?

聴く力や伝える力を磨こうと考えます

そうですね。

コミュニケーションは、受信と発信によって成り立ちます。

苦手を克服するには、受信力(聴く力)や発信力(伝える力)を、見直す必要があるでしょう。

ただ、その前に、お伝えしたい「コミュニケーションの前提」があります。

それを知れば、コミュニケーションのハードルが、少し低くなるかもしれません。

POINT

・コミュニケーションの前提とは

・前提を知ったうえで出来ること

※この記事は約2分でお読みいただけます

コミュニケーションの前提

意図したとおり相手に伝わらなかったり、相手の話を正確に受け取れなかったりすると、自分にすべて原因があると思うかもしれません。

けれど、コミュニケーションには、このような前提があります。

コミュニケーションに「誤解」はつきもの

少々、堅い表現を使いますと・・・

コミュニケーションは、「交わされた言語・非言語メッセージに意味づけする活動」です。

この「意味づけ」という点が、ポイントです。

客観できる事実を、言語のみで伝えるなら、さほど誤解は生じません。

たとえば、「日本の首都は東京」、「7×9=63」のように。

それは、互いの認識が共通しているからです。

ところが、いく通りにも解釈できる情報は、各々の「フィルター」を通して意味づけされるため、歪みが生じやすくなります。

現在、交わされているコミュニケーションの多くは、こちらに入るでしょう。

したがって、意図したとおり相手に伝わらない、相手の話を正確に受け取れないという現象が起こるのは、自然なことなのです。

フィルターとは

フィルターとは、感性や、過去の記憶から作られた、認知の「枠組み」のことです。

以下の図をご覧ください。

本来、情報自体に意味はありません。

このように、個人のフィルターを通過することで、自己流に着色(意味づけ)されていくのです。

また、人から人へ情報が届けられれば、さらに変色されます。

(無色 → グリーン → オレンジ)

便宜上、色で説明しました。

そのまま、個人の「価値観」や「信念」に置き換えて頂ければと思います。

歪みを小さくするには

独自のフィルターによって意味づけするため、コミュニケーションは、すれ違うのが前提です。

当然ですが、何もしなければ、情報共有や意思疎通は難しいまま。

少しでも変えようと思う場合、必要になるのは、歪みを小さくする行動です。

【受信の場合】

相手の話を聴く + 話す様子を観察する
 ↓
相手の心(フィルター)を想像する
 ↓
応じ方を調整する


【発信の場合】

発信に対する相手の反応を観察する
 ↓
相手の心(フィルター)を想像する
 ↓
伝え方を調整する


  • 傾聴力
  • 観察力
  • 想像力

3つの力を使い、ていねいに相手と関わっていくことが、歪みを小さくする秘訣です。

最後に・・・

実際のところ、「コミュニケーションが得意!」と、胸を張って言える方は、さほどいないのではないでしょうか。

なぜなら、「わかり合えない」ことが多いからです。

そのままで「わかり合える」と期待すれば、自信を失う結果になるでしょう。

誤解は当然という前提があるから、「相手の側に立つ」ことが必要になるのです。

コミュニケーション上手な方は、人一倍、ここに気を配っておられると感じます。

あらかじめ、聴き方や伝え方という、「技術」を習得しておくことも、もちろん役に立ちます。

けれど、最も大切なのは、目の前の相手に集中することです。

なお、苦手を克服するには、「経験値を上げる」という道もあります。

経験によって「引き出し」が増えれば、コミュニケーションに対する苦手意識も、しだいに和らいでくるでしょう。

まとめ
  • コミュニケーションは交換した情報に「意味づけ」を行う活動
  • 多様な解釈のできる情報は各自のフィルターによってとらえ方が変わる
  • コミュニケションに誤解はつきもの
  • 歪みを小さくするには「相手の側に立つ」こと
  • コミュニケーションの経験値を上げることで苦手を克服できる