社会人になる準備をしたい学生におすすめの検定と特徴について

私はキャリアコンサルタントとして、若年者のキャリア形成を専門にしています。

具体的には、中学生から入社5年目までの社員を対象に、以下を実施しています。

  • キャリア形成支援(中学生~大学生)
  • 就職支援(高校生、大学生)
  • キャリアカウンセリング(大学生)
  • 能力開発支援(社会人)

このうちキャリア形成支援の一環として、数年前から大学で資格対策講座を担当するようになりました。

これまでの実績は、秘書検定、ビジネス能力検定、コミュニケーション検定の3つです。

いずれもビジネスに関する知識を学べる検定で、社会人になる基礎作りに最適だと思います。

ただ、学びの成果に差がありますので、今回はそれぞれの特徴を詳しくご紹介します。

受検を考えている方は参考にしてください。

それぞれの比較

3つの検定を資格認知度、職種不問、社会知識、ビジネスマナー、コミュニケーションの5つで比較した結果がこちらです。

秘書検定 ビジネス能力検定 コミュニケーション検定
1.資格認知度
2.職種不問
3.社会知識
4.ビジネスマナー
5.コミュニケーション

※個人の主観です

1.資格の認知度

世間での資格認知度は、歴史が古い秘書検定がもっとも高いでしょう。

秘書検定=ビジネスマナーというイメージも定着しています。

ビジネス能力検定は、企業の認知度は低めですが、教育機関では比較的高いと思います。

資格対策を実施する大学も増えていますね。

2003年にスタートしたコミュニケーション検定は、他の2つに比べて認知度は低めです。

しかし社会がコミュニケーション能力を求める背景から、ここ数年注目度が高まっていると感じます。

2.職種不問

職種を問わず学んだ内容を活かせる点は、ビジネス能力検定がもっとも高いと思います。

秘書検定は名のとおり、想定場面が秘書に偏っているため汎用性は低めです。

ただし根本にある気遣いやマナー、ビジネス知識はどの職種にも活かせるでしょう。

コミュニケーション検定は、コミュニケーションの理論を扱うため、職種に関係なく活用できますね。

また、部内、接客、面接、会議など、さまざまな場面におけるコミュニケーションについて学べます。

3.社会の知識

法律、経済、会計、会社組織、仕事の進め方、ビジネス用語など、社会や職場で必要な知識は、ビジネス能力検定がもっとも充実しています。

ボリュームはないですが、秘書検定でも概要程度には学べます。

一方、コミュニケーション検定は、社会知識がほとんど含まれていません。

4.ビジネスマナー

社会人として最低限のビジネスマナーは、秘書検定とコミュニケーション検定で学べます。

そのうちビジネス文書や交際のマナーなど、より深く学べるのは秘書検定です。

ビジネス能力検定は、コミュニケーションの章でマナーに触れますが、社会人として身につけたいレベルには到達していないと感じます。

5.コミュニケーション

コミュニケーションの理論や技法は、名のとおりコミュニケーション検定がもっとも充実しています。

また、秘書業務に限定されますが、秘書検定もさまざまな場面での言葉遣いを学べます。

ビジネス能力検定でもコミュニケーションの技法は学べますが、定義が中心のため、場面ごとの言い回しは2つの検定に比べて少なめですね。

まとめ

今回は、社会人になる準備に適した3つの検定について、得られる成果の違いをお伝えしました。

それぞれ特質が異なるため、目的に合わせて選ばれることをおすすめします。