「~いただけますか」と「いただけませんか」の違いは?

言葉遣いについて、こんな質問をいただきました。

質問

お願いするときの言葉遣い「〇〇していただけますか?」と「〇〇していただけませんか?」は、何が違うのでしょうか?

依頼するときは語尾を「~ください」という形ではなく、「~か?」と伺う形にします。

前者を命令形、後者を依頼形といいますが、依頼形には「ますか?」と「ませんか?」の二通りあります。

質問者さんのように、何が違うのか疑問が湧きますよね。

今回は、それぞれの違いと使い方について説明したいと思います。

相手に与える心理的な負担

両者の違いは、相手に与える心理的な負担の度合いです。

  • 「~いただけますか」は、返答がYESになる前提での依頼
  • 「~いただけませんか」は、返答がNOになる前提での依頼

依頼は「ますか」より、「ませんか」の方が丁寧といわれますが、それは「引き受けなければならない」という心理的な負担を、相手にかけない頼み方だからです。

「~いただけますか」は、依頼する側がYESを期待しているニュアンスを含むため、依頼された側は断りにくくなります。

相手がNOと言いやすいように配慮したのが「~いただけませんか」なんですね

ただ現実としてみた場合、そこまで明確に意識して区別することは少ないように思います。

ちなみに「~いただけませんでしょうか」は、「~いただけませんか」の丁寧語です。

クッション言葉も忘れずに

依頼するときは、クッション言葉を使うと柔らかい印象になります。

頭にクッション言葉を添えると、続く内容の心理的衝撃を和らげる効果があります。

よく使われるクッション言葉を数点ご紹介しましょう。

  • おそれ入りますが
  • お手数ですが
  • お差し支えなければ
  • 失礼ですが
  • 申し訳ございませんが

たとえば書類の送付を依頼するときは、このように伝えます。

お手数ですが、書類をお送りいただけませんでしょうか

おそれ入りますが、書類をご送付願えませんでしょうか

まとめ

今回は、言葉遣いに対する質問にお答えしました。

「~いただけますか」と「~いただけませんか」の違いは、相手にかける心理的な負担の度合いです。

具体的には、相手からのYESを期待しているかどうかですね。

そのため、依頼するときは「ませんか」を使う方が、丁寧な印象になります。

また、クッション言葉を頭に添えましょう。

意識上では些細な違いに感じますが、人は言葉のニュアンスを無意識下でも受け取っています。

できるだけ当たりが柔らかい表現や、響きの美しい言葉を使いたいですね。