コミュニケーションのズレは話し手と聞き手どちらにも原因がある

コミュニケーションの難しさは、多くの人が感じていることだと思います。

伝えたいことがうまく伝わらなかった経験が、誰にでも一つや二つあるのではないでしょうか。

コミュニケーション力は、実践を重ねて磨かれるものですから、失敗は無駄にならないです。

…とはいっても、過去の苦い経験が尾を引き、自信を失くしてしまうこともあるでしょう。

そうした相談をときどき受けますが、言葉を交わしてみると、とくに問題を感じない方がほとんどです。

すべての原因は、話し手の自分にあると思ってしまうのかもしれません。

けれども、コミュニケーションは双方向でおこなうもの。

ズレてしまう原因は、話し手と聞き手どちらにもあるのですね。

コミュニケーションは誤解ありき

あまり知られていないのが、「コミュニケーションに誤解はつきもの」という前提です。

こちらにも書きましたとおり、人は生まれもった性質と、生きてきた経験で作られた感性(フィルター)によって、外界からの情報を認識します。

そのため、話し手と受け手の間にズレが生じるのは、自然なことです。

うまく伝わらなかった場合、改善点に気づいたなら次に活かしましょう。

出来る限り努力したと思うなら、相手が歪めて受け取った可能性もあると考えましょう。

振り返りは必要ですが、気にし過ぎないことが大切です。

人は感情で話を歪める

また、話し手に対する聞き手の個人的な感情や思い込みが、一方的に話を歪めることもあります。

たとえば、初対面のAさんとBさんが同じ主張をしたケース。

Aさんに対する好感度が低く、Bさんに対する好感度が高いと、聞き手は異なる反応を示します。

これが、”初対面で第一印象がよいと、話を好意的に聞いてもらえる”といわれる所以です。

感情も強力なフィルターなのですね。

コミュニケーションでは、ズレを「なくす」のではなく、「小さくする」ことが目標です。

誤解は当たり前という前提において、どこまで工夫できるかを考えましょう。

まとめ

今回はコミュニケーションの前提と、情報を歪めるフィルターについてお伝えしました。

生まれもった性質や、生きてきた経験から作られている基本フィルター。

話し手に対する印象で作られた感情フィルター。

これらによって、情報は聞き手が受け取りたいように加工されます。

コミュニケーションのズレは、話し手だけの原因ではありません。

振り返って気づいたことがあれば次に活かし、なければ気にしないことですね。

人の数だけコミュニケーションの形があります。

誤解を怖れることなく、いろいろな人と言葉を交わして、引き出しを増やしていきましょう。