善意が価値観の押し付けに変わるとアドバイスも相手の迷惑になる
相手のために言ったのに「価値観の押し付け」と思われてしまうのはなぜですか?

善意から何かを勧めたりアドバイスしたりしても、タイミングや表現が適切でないと、相手は価値観を押し付けられたように感じます。

善意が押し付けに変わりやすいパターンと、その対策について説明しましょう。

善意が押し付けに変わるとき

相手のためと思った行為が迷惑として受け取られやすいのは、以下の場合です。

  1. 相手が望んでいない
  2. 伝え方が強すぎる

相手が望んでいない

そもそも相手はアドバイスを望んでいないパターンです。

普通の会話でいきなりアドバイスするのは、価値観の押し付けになりやすいです。

話題に関連した情報や、自分も似た経験があることを伝えたいなら、アドバイスではなく会話とした方が伝わりやすいでしょう。

仮に相談であっても、アドバイスするときは伝え方に配慮したいものです。

アドバイスは、する側が「上から目線」になってしまうことが多々あります。

なお、相談といいつつ目的が別の人もいますので、まずは相手の話をしっかり聞くことが大切ですね。

伝え方が強すぎる

善意が押し付けに変わる理由の2つ目は、伝え方です。

「〇〇した方がいい」

「〇〇しないとダメ」

「〇〇するべき」

反論やNOの余地を相手に与えない、断定した言い方はあたりが強く感じられます

「した方がいい」は他の2つに比べて強要のニュアンスが低くなりますが、最後に「いい(=正しい)」と評価しているため、決めつけのような印象を与えます。

この場合は提案型にすると、相手が自分の意思で決めやすくなります。

「〇〇してみてはどう?」

「〇〇した方がいいと自分は思うけど、あなたはどう思う?」

同じ内容でも表現を少し変えるだけで、相手の受け取り方が大きく変わりますね

本当は「自分のため」かもしれない

善意を伝えるときは、相手のために発言していると思っていることがほとんどだと思います。

ところが、実際には自分のために発言していることも多いのです。

目の前の相手に自分を重ねてしまうため、自分が嬉しいと思うこと、自分が正しいと思うことは、相手も同じように感じるものと思い込むのですね。

相手が苦しんでいる場合は自分まで苦しくなってしまい、(自分が)苦しみから楽になるためのアドバイスになるケースもしばしばみられます。

また、断定口調になるのは、相手に納得させようとする意思が働いていることも考えられます。

「自分はおせっかいかもしれない」と思う人は、善意や厚意が自分のためになっていないか見つめてみると、何か気づきがあるかもしれません。

求められたらフラットに伝える

まとめ
  • 相手が求めていないアドバイスは押し付けになりやすい
  • 断定的な言い方は相手にストレスを与えることもある
  • アドバイスは相手が自由に決められるように提案の形にする
  • 「相手のため」が「自分のため」になっていないか振り返る

今回は、善意で伝えたアドバイスが、相手に価値観の押し付けと受け取られてしまう件について、理由と対策をお伝えしました。

アドバイスは、求められたらフラットに伝えるのがよいでしょう。

上から目線になると強い表現になりやすいため、相手と対等な目線で伝えるのもポイントですね。

相手に選択の自由を残した表現にすれば、善意や厚意が伝わりやすいと思います。

また、相手のために伝えたつもりでも、実際には自分のための発言だったということはよくあります。

それが相手にとって本当にプラスなのか、一旦立ち止まってみることも大切ですね。